稽古体系
空手道の稽古体系は、採用する試合ルールによって『伝統系』と『実戦系』の2つに分けられます。
至真会館の空手は、『実戦系』の代表である極真会館の流れを汲むフルコンタクト(直接打撃制)空手であり、いわゆる「当てる空手」です。よって至真会館は、極真会館の稽古体系を基準としています。
その昔、フルコンタクト空手は「ケンカ空手」「邪道空手」と呼ばれた時代もありました。
しかし、直接打撃だからこそ叩かれる痛み、そして叩いた自分の身体も痛いという事を体験することにより、人として大事な心「恐怖心に打ち勝って前に出る」「痛さを知ることによって本当の意味で他人にやさしくなれる」が身につくのです。
現在は目に見える表の暴力は減ったように思えますが、昔では考えられなかった陰湿で悪質な裏の暴力が増え、年々酷くなってきています。
学校では先生、先輩、後輩の上下関係がほとんどなくなり、力の行使(体罰・喧嘩)は絶対悪と定められる現代社会では、暴力に過敏になったが故にその怖さと大事さを経験する場が皆無です。それにより他人の立場になって物事を考えられない者が多くなり、強者(若者)が平気で弱者(子供・老人・障害者)を陥れ、暴力を振るう事件が頻繁に起きる世の中になってしまいました。
至真会館では、極真会館創始者・大山倍達総裁の教えと、儒教の根本である五常(仁・義・礼・智・信)の精神、そして空手道の稽古を以て心身鍛練に励み、世界平和の実現に少しでも寄与できる人材の輩出を目標として稽古を行っています。
フルコンタクト空手ではありますが、安全かつ合理的で楽しく、そして実戦的要素も兼ね備えた稽古体系で、老若男女、誰にでも出来るカラテです。安心して稽古にご参加下さい。
「稽古は厳しく、楽しく、気持ち良く!」
これが至真カラテのモットーです。
